活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

カザフスタンから医師2名を受け入れ

旧ソ連最大の核実験場であり,現在も多数の被曝者が苦しんでいるといわれるカザフスタン・セミパラチンスク地方で被曝者医療に取り組んでいる医師2名を受け入れ,研修を行いました。

受入研修生:

グルフィラ・セムバエバ
カザフスタン放射線医学・環境研究所
 
グルナール・ケリムバエバ
カザフスタン放射線医学・環境研究所

期 間:

平成19年(2007年)11月7日~11月20日

研修機関(研修日程順):

広島大学原爆放射線医科学研究所
済生会広島病院
(財)放射線影響研究所
武市クリニック
その他平和記念資料館等視察

研修内容:

【セムバエバ氏】
 放射線生物影響研修
 
【ケリムバエバ氏】
 放射線障害診断研修

済生会広島病院にて

上段左から,セムバエバ氏,ケリムバエバ氏,医療通訳の山田氏

下段::済生会広島病院の野宗先生

所 感:

【セムバエバ氏】
 HICAREの広島での研修プログラムはとても良かったです。研修のスケジュールが合理的に無理なく組まれていました。市内のいくつかのクリニックを見学し,専門医と知り合いになったり,広島原爆被爆者の治療方法を学ぶことができました。講義を聞いたり,休みの日には宮島観光に出かけたり,原爆資料館や平和公園を訪れました。もちろん,広島をまた訪れて,研修をし,街のことをもっと詳しく知りたいと思っています。今回得た知識は,今後の研究に生かしていくつもりです。
 
【ケリムバエバ氏】
 講義は非常に高い専門的なレベルで行われました。武市先生の手術や外来患者の診察の見学はとても印象深いものでした。
また済生会広島病院(野宗先生)の設備や,スタッフの優秀さに驚かされました。
 広島とセミパラチンスクの医師には,腫瘍疾患の発現の範囲,時期を見計らった治療,併発病の予防など,共通の課題があるように思えます。医師の仕事は,どこの世界でも患者さんの命を救うことを目的としているのだと,改めて感じました。
 いろいろと勉強させていただき,ありがとうございました。