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カルロス・ハルオ・アダチ
サンタクルーズ病院 脳神経外科副科長
レナト・ミノル・イシイ
日伯友好病院 血管外科部長
原爆ドームをバックに
レナト・イシイ氏(左)
カルロス・アダチ氏(右)
修了式
広島赤十字・原爆病院にて
土肥博雄HICARE会長(中)
【アダチ氏】
この度,広島と長崎の被爆者のケアーしているHICAREの皆様をはじめ多数の組織,行政機関の皆様と交流できて光栄です。
被爆後長生きできた被爆者は,神様よりいただいた命の恵みと引き換えに戦争の残酷さの証拠を背負うこととなりました。日本は戦後に生命の大切さを認識している証として武器を持たない道を選択しました。放射線の被害に会った方々には,健康面,メンタル面の苦しみが今日まで続いていることを実感しました。我々はその人たちの苦しみを理解し,最善のケアーを提供する義務があります。それを実現することにより過去の不当な行為の償いが少しでもできると思います。
これから広島と長崎の様なことは二度と発生しないように次世代の人々に対して平和の大切さを教えていきたいと思っています。
【イシイ氏】
HICAREは,原子力放射線の影響と危険性を明確に示し,人々が被る可能性のある増大するリスクについて,さらに,現在,深く治療方法を知り,また様々な病状にとって必要な医学的調査を実施しているのが誰なのかを広く知らしめようとしている存在です。
また,原爆の影響を受けた博物館やビルが保存されている現状を通じて,放射線被ばく者に引き起こした放射性降下物の影響も示してくれました。さらに,街の広場や通りには,原爆で命を失った人々のことを伝えるようにつくられています。
この研修を通じて被爆者の治療方法を学ぶことができました。今後,人々が同じような被害にあった場合,学んだことがすぐ展開できるために,とても有効な予防活動だと思います。この研修は人々が病に対する苦しみを理解し,前もって痛みを和らげることに役立つと思います。人類の存続の観点としてとても重要な研修でした。