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ロシア連邦・放射線医学研究センター
研究員 ヤナ・マリュチナ
研修風景
私、ヤナ・マリュチナは、ロシア・オブニンスク市にある医学放射線生物学センター生物化学部放射線照射後再生研究室で、研究員として働いています。このたび、HICAREのご招待により、平成16(2004)年9月3日から11月26日まで、放射線影響研究所放射線生物学/分子疫学部(Department of Radiobiology/Molecular Epidemiology)免疫学・分子生物学各研究室で研修を受けました。
今回、放影研で研修を受け、今まで科学雑誌で読んだことしかなかったような、細胞遺伝学や分子生物学のメソッドを身につけることが出来ました。日本に来る前にも何度か海外での会議に出席したことがありましたが、それは出張としての短い滞在でした。それがここ日本というヨーロッパの人間にとっては全く未知の国で、3か月も過ごすことになりました。研究所内外を問わず皆さんが和気あいあいとしていて、どんなときでも手助けをしようという姿勢を持っていることに感動しました。このような環境で仕事をし、生活をするのはちっとも難しくなかったのは言うまでもありません。
日本での滞在期間で、私は最新の手法と、研究においての一定の有意義な成果を得ることが出来ただけでなく、さまざまな場所を見学することが出来ました。ある賢人はこう言いました。「食べたものと見たものは奪うことが出来ない。」その言葉通り、日本式のお寺や庭園、人々や街の思い出を私から取り去ることは出来ないでしょう。人生でこんな経験が出来て嬉しいです。このような研修を受けさせてくださったHICAREに心から感謝します。
最後になりますが、直接の指導に当たってくださった、放影研の林先生と錬石先生にお礼を申し上げます。