活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国より医師4名を受け入れ

 韓国大韓赤十字社の原爆被害者診療協定病院で医療に携わる医師4名を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生:

1. ホン・イルギ (洪 一基)
   慶熙医療院 核医学科 准教授

2. ゴ・ソンエ (高 聖愛)
   嶺南大学病院 血液腫瘍内科 臨床准教授

3. チョン・ジンホン (鄭 鎭洪)  
   慶熙医療院 放射線腫瘍学科 医師/フェロー

4. ウ・ヨンムン (禹 傛文)
   ソウル赤十字病院 内科 レジデント

研修期間:

平成26年(2014年)6月9日~6月13日

研修機関(研修日程順):

広島原爆障害対策協議会
広島大学病院(放射線治療科)
広島大学原爆放射線医科学研究所
広島赤十字・原爆病院
広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
広島大学病院(高度救命救急センター)
放射線影響研究所
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容:

放射線被曝者医療研修

原爆ドーム前で

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(左奥)と

広島大学病院放射線治療科 永田 靖教授(中央)と

広島大学原爆放射線医科学研究所 稲葉俊哉所長(左奥)と

広島赤十字・原爆病院呼吸器科 有田健一部長(右奥)と

広島原爆被爆者援護事業団 鎌田七男理事長(中央)と

のぞみ園で茶道クラブを体験

広島大学病院高度救命救急センター 廣橋伸之准教授(左奥)と

放射線影響研究所 疫学部病理学研究室 定金室長代理(左端)と

放射線影響研究所にて研修修了証授与式。

左からチョン医師,ホン医師,大久保HICARE会長(放射線影響研究所理事長),ウ医師,ゴ医師。

所感:

◆HICARE構成機関で実践的な知識を得ることが出来ました。帰国後は,今回学んだことを,医学生,研修医などの教育に活かしたいと思います。
 講師の先生方の親切心とおもてなしに感謝します。よく準備された講義により,原爆被爆者に対する制度や研究などを理解することができました。研修で学んだ知識は,私の今後の研究や,韓国の人々を教育する上で,必ず役に立つと確信しています。

◆今回の研修で,原爆は非常に危険なものであることを実感し,広島の人々がどれほど苦しんできたかを知りました。今後,原爆の危険性を同僚などに伝え,放射線によるガンの発生に注意を払いたいです。

◆研修に参加する前から最も疑問を抱いていた点(被爆2世の癌発生率の増加有無、被爆者の癌発生率など)について学ぶことができ,大変有意義な時間でした。研修中に学んだ内容と関連論文をさらに詳しく調べ、患者や同僚に、放射線被ばくによる障害や危険性を正確に教育するつもりです。また,韓国の被爆者たちが医療面で恩恵が受けられるように,広報活動する方法を模索するつもりです。
 講師の先生方はみな誠意を尽くし,一所懸命に講義してくださったので感動しました。

◆放射線の影響について多くのことを学ぶ事ができました。私の病院には被爆患者さんが多いので,診療に役立つと思います。大変すばらしい講義をありがとうございました。