活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国・放射線被曝者医療研修団(医師等10名)を受け入れ

韓国原子力医学院(KIRAMS)及び国立緊急被曝者医療センター指定病院で緊急被曝医療に携わる医師等10人からなる研修団を受け入れ、放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生:

氏名所属機関役職等
コ・ヨンウ済州漢拏総合病院医療技術者
ソン・ソンヒョン慶北大学病院医師
ソン・ミンフォ蔚珍郡メディカルセンター事務
ジャン・イスン忠北国立大学病院医療技術者
ソン・チヨン咸平軍病院看護師
チェ・スンウ釜山軍病院医師
チェ・ミョンエ韓国原子力医学院(KIRAMS)看護師
チュン・エチン韓国原子力医学院(KIRAMS)看護師
ジャン・ウォンイル韓国原子力医学院(KIRAMS)医師
ユン・ソクウォン韓国原子力医学院(KIRAMS)研究員

研修期間:

平成27年(2015年)9月14日~9月17日

研修機関(研修日程順):

広島大学病院(高度救命救急センター)
広島赤十字・原爆病院
広島原爆障害対策協議会
広島大学原爆放射線医科学研究所
放射線影響研究所
広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容:

放射線被曝者医療研修

広島大学病院高度救命救急センター

廣橋伸之准教授(左奥)と

広島赤十字・原爆病院

加世田俊一副院長(正面左)と

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター

藤原佐枝子所長(中央右)と

広島大学原爆放射線医科学研究所

稲葉俊哉所長(中央)と

放射線影響研究所 疫学部

歌田研究員(中央)と

放射線影響研究所 臨床研究部

立川内科長(中央)と

広島原爆被爆者援護事業団 

鎌田七男理事長(左奥)と

倉掛のぞみ園にて研修修了証授与式

所感:

◆原爆被害の理解と現場見学によって生々しい経験となりました。「百聞は一見に如かず」という言葉を痛感しました。原爆投下は二度とあってはならないし、このような大きな被害を受けたにも関わらず、力を合わせて立ち直り、それを研究して全世界の医療関係者に知らせるプログラムまで運営することに驚きました。凄いです。
 研修で得た知識をスタッフや機関に伝えます。放射線関連患者診療時にはその後の管理まで含めシステム管理できるようにもっと神経を使わなければならないと思いました。関係機関とのデータ共有とネットワーク維持の重要性もわかりました。

◆広島の原爆投下後の様子について詳しく知ることができました。また、福島について漠然とした恐怖心があったが、元の街に徐々に復旧できると信じることができました。
 帰国したら一緒に働くスタッフや周辺の人々に私が学んだことを知らせると共に、韓国でも発生するかも知れない災害について上手に対処して役に立ちたいと思います。

◆実例に基づいた内容の説明と、今まで積み重ねてきた知識・経験を詳しく説明して頂き、韓国で受けた教育内容とは違うのでよかったです。原発地域に住んでいる私としては、低線量の重要性についてもう少し詳しく知ることができたのでとても有益でした。