活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国・放射線被曝者医療研修団(医師等14名)を受け入れ

韓国原子力医学院(KIRAMS)及び国立緊急被曝者医療センター指定病院で緊急被曝医療に携わる医師等14人からなる研修団を受け入れ、放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生

氏 名所属機関役職等
カン チョルファン 釜山軍病院 医師
キム ヨンファン 済州漢拏総合病院 医療技術者
ジョン ヘンマン 全南国立大学病院 医療技術者
パク ジェシク 軍首都病院 医師
マ ヒョンジョン 蔚山大学病院 正看護師
キム ミヨン 慶尚国立大学病院 正看護師
キム ヒョンミ 韓国原子力医学院(KIRAMS) 正看護師
ジョン オクキョン 韓国原子力医学院(KIRAMS) 管理者
キム スジン 韓国原子力医学院(KIRAMS)正看護師 
ハ ヒョンジョン 韓国原子力医学院(KIRAMS) 医療技術者
オム ウラム 韓国原子力医学院(KIRAMS) 正看護師
チェ ムンジョン 大田軍病院 正看護師
イ ヨンファン 蔚珍メディカルセンター 医療技術者
ジャン ファジン 霊光キリスト病院 管理者

期間

平成26年(2014年)9月29日~10月1日

研修機関(研修日程順)

広島大学原爆放射線医科学研究所
広島大学病院(高度救命救急センター)
放射線影響研究所
広島原爆障害対策協議会
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容

放射線被曝者医療研修

広島大学原爆放射線医科学研究所 稲葉俊哉所長(左奥)と

広島大学病院高度救命救急センター 廣橋伸之准教授(中央奥)と

放射線影響研究所 臨床研究部 立川内科長(左奥)と

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(中央奥)と

所感

◆広島の医療専門家が蓄積してこられた被爆者医療に関する研究結果を,研修を通じて世界の医療関係者と共有しようとする思想が素晴らしい。

◆最近起こった複合災害である福島原発事故の現場に,DMATチームの一員として参加された先生の,現場の説明と写真などで実感がわきました。

◆広島大学病院での講義に感動しました。私は看護師なので,研究よりは,直接治療することに関心が高いのですが,福島災害の混乱した中,何とか方法を工夫して被災者の救命に専念された様子が感動的でした。

◆今後は,放射線治療に対して不安を感じている患者に研修で得た話をしてあげて,安心して治療が受けられるように心のケアができると思います。最近関心が高まっている放射線被害に対して日本の経験を教訓に気を引き締め,救命救急要員としての心構えを新たにすることができました。

◆原爆被害を実際に受けた現場を訪れ,自分の目で確認することができて有益でした。原爆の被害状況,被爆者に対する健康管理,保存記録などの膨大な資料を使って世界の人びとが利用できる研究成果をまとめることは大変意義深い活動だと思います。

◆現在臨床で得られる知識には限界があります。今回の研修は,より具体的な研究方法,発展方向を将来的に計画するのに役立つものだったと思います。今後この研修で得た知識を臨床分野に活かしたいと思います。

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(白衣)より研修修了証を頂く