活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

バングラデシュから医師1名を受入

 バングラデシュの国立シャヒード・ジオア・ラーマン医科大学から医師1名を受け入れ、広島大学原爆放射線医科学研究所で1か月間の研修を行いました。

受入研修生:

バングラデシュ国立シャヒード・ジオア・ラーマン医科大学
放射線腫瘍科准教授 モハマド・カマルディン

期間:

平成17(2005)年7月13日~8月9日

研修機関:

広島大学原爆放射線医科学研究所(血液内科)

研修内容:

放射線生物影響研修

研修担当の木村教授(左)、研修スタッフと

所感:

 HICARE研修はすばらしいものでした。さまざまな国々の多数の医療関係の代表者に、この一流の研修を受けてもらいたいと希望しています。これまでの研修生及び彼らの医療活動はHICAREの財産だと思いますので、HICAREがこれら研修生に対する定期的なフォローアップをしていかれることを強くお薦めします。

バングラデシュでの医療活動:

 私は、バングラデシュでは放射線腫瘍学者であり、放射線療法医師です。1990年にダッカ大学院放射線療法専攻課程で放射線療法学位(DMRT)を取得した後、放射線療法医師として国立研究機関や病院に勤務してきました。現在、国立シャヒード・ジオア・ラーマン医科大学准教授・放射線腫瘍科長として勤務しています。私は医科大学生に放射線療法を教えています。その内容は一般講義、実技、通院・入院患者の診察です。私は癌患者への放射線療法において、異なった単位(コバルト60、シミュレータ、リニア・アクセレーター、HDR/LDR近接照射療法での単位)での療法のための処方、治療計画立案及び観察の責任者です。
 私はバングラデシュ医師会、ヨーロッパ医療腫瘍協会(ESMO)、バングラデシュ癌協会、バングラデシュ癌基金、バングラデシュ放射線腫瘍学者協会等の終身会員です。
 異なった医学ジャーナルに45の寄稿を行うなど研究活動に活動的に参加しています。国内、国際の双方の科学セミナー・会議にも出席しています。腫瘍学会の活動により、インド、パキスタン、ネパール、インドネシア、シンガポール、マレーシア、タイ、韓国、オーストリア、イタリア、日本を視察しました。
 私の目標は人類の幸せのために働くことです。HICAREにより示されたガイドラインに沿って、私はバングラデシュに緊急被曝医療センターを設立することに大変関心を持っています。