活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国・被爆者医療短期研修団(看護師6名)を受け入れ

韓国大韓赤十字社の原爆被害者診療協定病院で医療に携わる看護師6名を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生

イ・ヨンヒ (李 英姫)

釜山医療院
イ・グムウォル (李 錦月)釜山報勲病院
チェ・ジョンヨン (崔 正然)馬山医療院
パク・ヒラ (朴 希羅)慶熙医療院
シン・ウォンジ (愼 元芝)居昌赤十字病院
ベク・ミスク (白 美淑)ソウル赤十字病院

研修期間

平成26年(2014年)10月20日~10月24日

研修機関(研修日程順)

広島原爆障害対策協議会
広島大学原爆放射線医科学研究所
広島大学病院(高度救命救急センター)
広島赤十字・原爆病院
広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園
放射線影響研究所
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容

放射線被曝者医療研修

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター 藤原佐枝子所長(奥)と

広島大学原爆放射線医科学研究所 稲葉俊哉所長(奥)と

広島大学病院高度救命救急センター 廣橋伸之准教授(中央)と

広島赤十字・原爆病院呼吸器科 有田健一部長(白衣)と

原爆養護ホーム倉掛のぞみ園 鎌田七男園長(右端)と

放射線影響研究所 疫学部病理学研究室 定金室長代理(奥)と

所感

◆放射線被爆で甲状腺癌が多いだろうと思っていましたが、白血病や胃がん、大腸がんなどあらゆる癌の発病に影響を及ぼし、また骨髄が最も早く傷つくことを新たに知りました。

◆研修を通じ、知りたいと思っていた被爆者の管理、支援策について知ることができました。放射線の影響について、さらに専門知識を得るための勉強をしたいという意欲が湧きました。

◆災害及び災難に対する体系的な救急救護システムまた保護具着用などを応用したいと思います。

◆広島大学病院の講義で、「あなたが放射線にさらされた場合どう対処しますか」と問われた時、私はそんなことを全く念頭に置いていなかったことに気付きました。もしもの事故に備えて私にできる小さな一歩として、研修で学んだことを周りの人々に知らせて教育するつもりです。

◆平和記念資料館を視察して、原爆のために多くの人々が心身共に傷付き、一般市民の暮らしが破壊されたことを知り、当時の被爆者たちが想像もできない苦痛を味わったかと思うと身震いがして心が痛みました。

◆広島はゆっくり歩いて散歩するのに適した都市です。都市が整備されており、安定しているように見えました。本当にここに69年前に原爆が落ちたのか疑いたくなるほどでした。

放射線影響研究所にて