活動状況(年度別)

トップページ > 活動状況(年度別) >  > 韓国から医師3名を受け入れ

活動状況(年度別)

韓国から医師3名を受け入れ

韓国大韓赤十字社の原爆被害者診療協定病院で医療に携わる医師3名を受け入れ,放射線被曝者医療に関する研修を行いました。

受入研修生:

1 ユン・ヒョンムン(尹 炯文)
  ソウル赤十字病院 整形外科 部長

2 パク・ジュンホ(朴 俊浩)
  釜山医療院 胸部・循環器外科 部長

3 カン・ミョンヒ(康 明姫)
  仁川赤十字病院 臨床病理科 部長

研修期間:

平成27年(2015年)6月8日~6月12日

研修機関(研修日程順):

広島大学病院(高度救命救急センター)
広島赤十字・原爆病院
放射線影響研究所
広島大学原爆放射線医科学研究所
広島原爆障害対策協議会
その他平和記念資料館ほか視察

研修内容:

放射線被曝者医療医療研修

広島大学病院高度救命救急センター

廣橋伸之准教授(左奥)と

広島赤十字・原爆病院

加世田俊一副院長(右奥)と

放射線影響研究所 疫学部病理学研究室

定金室長代理(左奥)と

広島大学原爆放射線医科学研究所

稲葉俊哉所長(中央)と

広島原爆障害対策協議会健康管理・増進センター

藤原佐枝子所長(左奥)と

広島原爆障害対策協議会にて研修修了証授与式

左からパク医師,カン医師,藤原所長,ユン医師

所感:

◆普段接することの出来ない放射線被爆について詳しく学ぶことができました。被爆者患者を診療しながら、その患者の現在の疾患と被爆との関係について気がかりでしたが、これからは被爆者患者に以前より詳しく説明することができます。大変有益な時間を過ごせました。ありがとうございます。

◆原爆の被害を資料館の見学を通して間接的に感じることができ、この研修を受けなかったら知らなかった被爆者の被害、援護(政府主体の体系的な)などについて聞けてよかったです。原爆被爆者を直接治療する機会は多くはないが、医療現場で幅広く使われる放射線を使って患者を診療・治療する時は慎重に対処すべきだと思った。講師の先生は全般的に大変親切だったので感謝している。

◆広島と長崎の原爆被害による具体的な研究により、今後起きるかも知れない災難を準備し対策を講じる機会が与えられたことに感謝する。帰国後は、先ず私の周囲の人々に放射能の危険性を知らせ、病院の科員や臨床課長には対策を講じることを提案したい。研修でお世話になった講師の皆さんに改めて感謝申し上げるとともに、今回の研修が私にとってのターニング・ポイントになればと思います。