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大韓民国嶺南大学医療院 放射線腫瘍学科
助教授 尹 尚模 (Yun Sang-Mo) 氏
研修風景
はじめて家族と長い間離れて生活するということは、私にとって不安だったが、広島空港を出た瞬間、私はぬくもりを感じた。というのも、ハングル語で書かれてある指示板が私の目に入ったためである。
研修が始まる前の2日間は土・日曜日のため、休日だった。一人で食事の仕度をすることは大変だったが、滞在先の管理人さんやスーパーマーケットの店員の方も親切だったので、無事にやりくりすることができた。
7月5日から、広島大学原爆放射線医科学研究所で研修が始まった。古い建物の中から大切な論文が数多く生み出されたという事実に驚かされた。特に松浦先生の場合、自ら熱心に実験する姿がとても印象的だった。私はこれまで他の人が書いた論文しか読んでいなかったので、私自身が直接参加することはできなかったが、論文に書かれている過程を実際に見ることができたことは貴重な経験となった。実験室の研究員の方々も親しく接してくださり、研究所にいる間は、韓国にいるような感じであった。
7月19日からは、広島大学病院の放射線治療部門の研修も併行して受けさせていただいた。機器の一部は私が勤めている病院より古いものもあったが、与えられた環境の中で、全力を尽くして研究を進めていらっしゃる方々の姿が印象的であった。
そろそろ1か月間の研修を終えて帰る時期になった。具体的な何かを習得するには短い期間であったが、色々なことを感じた1か月だった。
最後に、広島大学病院放射線科 伊藤勝陽科長、広島大学病院及び広島大学原爆放射線医科学研究所の関係者の方々に、深くお礼を申し上げる。そして、私を招いてくださったHICAREにも、心から感謝の気持ちを伝えたい。