活動状況(年度別)

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活動状況(年度別)

韓国から看護師1名を受け入れ

韓国・嶺南大学病院から看護師1名を受け入れ,2週間の研修を行いました。

受入研修生:

チョ・ミョンスク
韓国・嶺南大学病院放射線腫瘍科

期 間:

平成19年(2007年)12月3日~12月14日

研修機関(研修日程順):

広島大学病院
(財)放射線影響研究所
(財)広島原爆障害対策協議会
広島赤十字・原爆病院
その他平和記念資料館等視察

研修内容:

看護技術研修

(財)広島原爆障害対策協議会にて

チョ氏(左),健康管理センター 佐々木所長(中)

広島赤十字・原爆病院にて

田川看護部長(左),チョ氏(中),土肥院長・HICARE会長(右)

所 感:

私が受けた2週間の研修は,知識と情報習得,歴史遺跡地の見学など,理論教育と現場学習,先進医療の技術習得及び比較分析など,実務を中心にバランスよく併行されたので面白かったし,放射線関係者に是非勧めたい有益な研修でした。
 特に原爆が投下された広島で,過去の真実をありありと明らかにする平和記念資料館の体験学習では深く胸を打たれ,原爆死沒者慰霊碑とその他の慰霊碑の前に置かれた数万個の 「折鶴と水」を眺めながら,過去の経験を基にこの悲惨な事実を保存し,永遠に後世に伝えなければならないHiroshima人の役目について理解することができました。
《被爆し生き残った者の苦しみは死没者が羨ましいと思えること》
 その役目とは,恒久世界平和を実現し二度と過ちを繰り返さないためにも核兵器廃止を祈ることでした。
 原爆の脅威に対する警戒心を呼び起こし,私たちは積極的にその意志に賛同し先頭走者にならなければなりません。
 (財)放射線影響研究所での放射線が人間に及ぼす影響,疫学調査,放射線生物学,兔疫学,遺伝子調査までの基礎知識を,受講者である私の知識水準に合わせて興味深く有益な講義をしてくださった研究所の先生方,(財)広島原爆障害対策協議会では,行っているすべての検診と検査装備まで詳細に指導し案内してくださった所長様,広島大学病院放射線腫瘍学科での最新治療技法の見学観察を許可し,忙しいのにもかかわらず親切に説明してくださった医師及び看護師の先生方,赤十字病院では最先端医療機械を使っての基本看護から集中治療室,無菌室まで各病棟の説明・見学ができるように私の研修を調整してくださった多くの方々に心から御礼を申し上げたいと思います。何一つ見逃すことができない有益な時間でした。病院の業務は,すべての職員の手によって行われているとの深い哲学を学んで,反省するきっかけにもなりました。